ゴールドラッシュ時代、一獲千金を狙って人々が押し寄せた米国西海岸で発明され、その耐久性で絶大な支持を得たブルージーンズ――といえば、そう、リーバイスだ。
労働者に愛された実用品としてのジーンズは、その後ミュージシャンやハリウッドスターをはじめ、さまざまな人々やカルチャーに受け入れられた。そして、何世紀にも渡り、ファッション史に強烈なインパクトを残してきた。
リーバイスは今でも、米国のアイコン的なブランドと見られており、世界最大のデニムブランドとして君臨している。リーバイスの製品は、110カ国以上の専門店や百貨店などで販売されており、さらに約3000店舗のフランチャイズや直営店を31カ国で展開している。
もちろん米国内でも圧倒的な存在感を保っている。リーバイスは、約167億ドル規模といわれる米国のデニム市場で、12%のシェアを誇りトップを走っているのだ。
リーバイスを展開するリーバイ・ストラウス社は、創業166年になる老舗ブランド。そんな歴史的な企業が、最近また注目されている。その理由は、2019年3月に同社がニューヨーク証券取引所に再上場したからだ。
リーバイスは1971年に一度上場しているが、減益のため84年に創業一族が非公開に戻した経緯がある。世界最大のデニムブランドとはいえ、デニム市場の縮小には勝てなかったからだ。
そして今回、再上場を果たしたリーバイス。だがデニム市場が伸び悩んでいる現在、勝算はあるのだろうか。
実際のところ、リーバイスにはいくつもの難題が待ち構えていると言わざるを得ない。再上場でリベンジに向かうリーバイスは、どう戦うべきなのか。
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