今や回転寿司チェーンの多くに導入されているタッチパネルだが、関東と関西では“利用率”に差が出ている。関東はタッチパネルから注文するお客が多い一方、関西ではレーンから取るお客が多い。「じっくり選びたい派」と「パパっと食べたい派」の数に違いがあるのかもしれない。
スシローでは寿司の味が引き立つようにオリジナルでブレンドしたしょうゆを提供しているが、東海地方を境に味を変えている。東海以西では甘口の合わせしょうゆを使用している。
FACT BOOKには「こだわりがあるのに人気がないすしの全国ワーストランキング」というユニークな記述がある。最も人気がないのは、「黒門伊勢屋のわさびなす」だが、「爽やかな風味と酸味で一部の層から支持がある」という。ワースト2位は「季節のいなり」。いなりはオリジナルの味付けにこだわった油揚げを使用しており、店内で手作りしているが、残念ながら他のネタのほうが相対的に人気があるようだ。ワースト3位は「かにカマ天にぎり」となっている。
販売皿数がイマイチな商品に対して、スシローでは何か特別な施策を行っているのだろうか。この質問に対し、広報担当者は「ワーストランキングに入っているおすしだけに対して何か特別なことは実施しておりませんが、どの商品についてもスシローとしてはこだわって商品開発しており、1人でも多くのお客さまにお召し上がりいただきたく思っております」とコメントした。
このように、地域によって人気のネタはこれだけ異なる。“地元民”に愛されるような商品開発をしたり、目玉商品を打ち出したりする際の参考になる“ネタ”といえよう。
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