マネーフォワード(東京都港区)は6月6日に、法人用資金管理サービス「Business Financial Management」(BFM)を開発したと発表した。金融機関に提供し、金融機関は顧客である中小企業に「法人向け家計簿」として提供する。
第一弾として岡崎信用金庫(愛知県岡崎市)が導入し、秋から顧客向けに提供する。
複数の金融機関の預金状況を、Webでまとめて確認できるほか、過去の取引明細を期間や摘要で検索できるようになる。中小企業にとって、資金管理のために通帳記帳したり個別のインターネットバンキングにアクセスすることは大きな負担になっていた。
マネーフォワードのMoney Forward X本部 金融機関アライアンス統括責任者の北川信之氏は、「中小企業にヒアリングした結果、経理担当の頭の中で、残高や入出金予定を管理していることが分かった。(BFMの導入で)支払日にうっかり残高不足を防げる」と話した。
BFMを提供する金融機関側は、顧客と日常的にオンラインでの接点を得られる、自社のインターネットバンキングを改良する投資を抑制できるなどのメリットがある。また、顧客の同意を得て、複数の金融機関口座上の資金繰りを把握できるため、融資などに活用できる利点がある。
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