50万人突破のドコモポイント投資 裏技を封じテーマ投資を始める理由(3/4 ページ)

» 2019年06月24日 10時00分 公開
[斎藤健二ITmedia]

 完全にお任せでほったらかしならばこれでもいいが、より投資を身近に感じてもらうには、異なったアプローチも必要だというのがドコモの考えだ。

ドコモの木村氏

 「一般の方は、株式です、債券です、分散投資といわれても、どういうものに投資しているのかなかなかイメージがわかない。テーマ投資では、自分たちが身近に恩恵を受けている企業が含まれるので、思い入れを持てるのではないか。理論的には、国際分散投資と、そんなに大きなパフォーマンスの違いは出ないと思うが、完全にお任せではなく選択肢を提示して、投資を身近に感じさせるきっかけにしたい」(ドコモの木村圭介アライアンス推進担当課長)

 ポイント投資ではテーマ型を提供するが、現金を投資する先としてのテーマ型は現状考えていないという。布石でもないと念を押す。

 「需要があれば(現金での投資サービスも)考えなければいけないが、一番重要なのはポイント投資の活性化だ。今後、THEO以外にもいろいろなパートナーシップを組んでいったときに、ポイント投資のユーザーは我々の大きな武器」だと鈴木氏は狙いを話す。

 検討時点では、テーマではなく個別株のほうがいいのではないか? という議論もあったという。ただし個別株と全世界インデックスの中間ということで、テーマ投資に落ち着いた。

 投資未経験者にとって最も始めやすい世界分散型のインデックス投資からサービスを提供したが、今後投資サービスを幅広く提供していくことを考えるドコモ。その最初のステップがテーマ型投資だということだ。

左からドコモのアライアンス推進担当課長の木村圭介氏、金融ビジネス推進部FinTech推進室の笠七菜実氏、同 鈴木貴久彦FinTech担当部長

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