そんな背景はともかく、人間のやることですから危機対応の初動においてしくじることはやはりあり得ます。よかれと思ってうやむやにしようとしたことが、返って炎上を招くことに、本来はもっと慎重であるべきでしたが、えてして大企業では「あるべき論」「あってはならない論」が跋扈します。初動対応含めてしくじった時こそ危機対応が必要なのですが、そんなことは「あってはならい」と思考停止してしまい、結局対策できないことが少なくありません。
重要なことは、流れが読めない時こそ「収拾しない」ことです。今回も早々に宮迫さんらが「ギャラはもらっていないが」という発言で収拾を図ろうとしました。しかしこんな簡単にバレるウソをついてしまえば、後でバレた時倍返しどころか3倍10倍にリスクが高まります。
「うっかりしてました」「目先のカネにめがくらみました」であれば、バカだの守銭奴だの罵倒されるだけで済んだ可能性だってあります。「ギャラ無し」という説明は「だから罪が薄い」という言い訳です。言い訳は事態収拾のために行います。これが早すぎたのです。
ひたすら自分らの卑しさ、先の見えなさなど自分側「だけ」に非を向けるべきでした。
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