先日から芸能事務所大手、吉本興業の芸人による闇営業が問題になっている。事務所を通さない「闇営業」により振り込め詐欺集団の忘年会に出席したとして、闇営業を主導した芸人は解雇、そして参加した芸人も無期限の謹慎処分となった。その後は暴力団関係者の会合に参加していた芸人も新たに発覚し、謹慎処分を受ける芸人はさらに増えることとなった。
先日放送された「アメトーーク」(テレビ朝日)は、謹慎処分になった芸人の中で知名度、人気ともに高い「雨上がり決死隊」の宮迫博之氏がMCを務める番組だが、出演箇所が完全にカットされた状態で放送された。テレビ局として、そして視聴者から見ても当然の措置だと思われるが、これでも甘いくらいだ。
今回のトラブルは芸人個人の問題として報じられ、なぜ闇営業をやっているのか? なぜおかしな人物だと現場で気付かなかったのか? と枝葉末節の話に終始している。しかし相手がヤクザや詐欺集団だと現場で気付いたところで、怖くて逃げられるわけがない。
この事件で最も重要なことは、事務所のあずかり知らない所で所属芸人が詐欺集団の会合に参加したことであり、芸人をマネジメントすべき吉本興業がそれを防げなかったことだ。
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