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» 2019年08月10日 07時00分 公開

タカラトミーのこだわり開発:1億総スマホ時代に本物そっくりの「ミニチュア公衆電話ガチャ」が生まれたわけ (2/2)

[村田朱梨,ITmedia]
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 一方、NTT東日本にも「いざというときに公衆電話を使ってもらえるようにしたい」という考えがあった。

 東日本大震災以降、公衆電話は災害時の通信手段として注目を集めていたが、同社が北海道地震発生後に行ったアンケート調査では、小学生の85%が公衆電話を知らない、または使い方が分からないことが判明。公衆電話の認知向上は、NTT東日本にとって喫緊の課題となっていた。

 ポスターの掲示やクリアファイルの配布など、さまざまな取り組みを進める中で、市場に影響力のある企業と協力できないかと考えていたところ、タカラトミーアーツの郵便局ガチャコレクションを見つけたという。「郵便ポストがガチャガチャになるなら、公衆電話もできるのではないかと思った」(NTT東日本)

 こうして2018年、公衆電話ガチャコレクションの開発がスタートした。

こだわったのは「実物のように動かせること」

 しかし、公衆電話をカプセルサイズで再現するのは容易なことではなかった。タカラトミーアーツは、各パーツのバランスを調整しながら設計を進めたり、操作盤などは現物と遜色ない程度に簡略化してデザインしたりと、さまざまな工夫を凝らしたという。

 「赤電話機以外は実機の持ち出しができなかったので、NTT東日本本社や川越資料室、許可をいただいた公衆電話ボックス内などにずっとこもって、採寸・撮影・色合わせなどの作業をしていた」(タカラトミーアーツ)

 こだわったのは、実物のように受話器を取り外したり、ダイヤルボタンを押したりできるようにすること。「公衆電話の使い方が分からないお子さんと一緒に、通話の疑似体験ができる。ガチャをきっかけに、実物にも触ってみたいと感じてもらえれば」(タカラトミーアーツ)

photo 各時代の公衆電話に合わせた「公衆電話の使い方ステッカー」も付属

 こうして完成したミニチュア公衆電話は、全6種類。全国の雑貨店や家電量販店などに設置されているカプセル自販機で、11月から販売予定だ。「さまざまな機種があるので、コレクションしていただいても面白いと思う。SNS投稿にももってこいのサイズ感なので、他のフィギュアやおもちゃとの組み合わせ撮影もはかどると思う」(タカラトミーアーツ)。

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