JRへの直通だけではなく、東急への直通もまた、大きな可能性を相鉄に持たせようとしている。2022年度下期に行われる東急への直通では、10両編成の渋谷方面への直通だけではなく、8両編成の東急目黒線方面、つまり都営三田線や東京メトロ南北線への直通も予定されている。目黒線や三田線、南北線では、現在6両編成の車両を8両編成に増強すべく、車両の増車対応や駅施設の対応など、さまざまな対策が取られている。
例えば東急目黒線の新車3020系は、相鉄への直通に対応すべく8両編成で完成した。運転開始時は6両であり、2両は相鉄直通の際の8両化まで待っている。
新型車両3020系イメージ(出典:東京急行電鉄)
相鉄の20000系も、現在は10両編成であり、渋谷方面に直通すると考えられている。しかし8両化も可能であり、その車両は目黒線方面に直通するだろう。
目黒線方面への直通は、都心オフィスエリアへのダイレクトアクセスが可能になるので、「相鉄沿線で暮らそう」という人が増えそうだ。このように考えると、目黒線直通こそが相鉄の沿線価値を高めるためのポイント、であるかもしれない。
また渋谷方面直通でも、副都心線や西武・東武への直通はどうなるのか、といったことも気になる。そうなると相鉄では、さまざまな鉄道会社の車両を見ることができるだろう。
そんな中でこそ、「DESIGN BRAND UP PROJECT」で相鉄の存在感はより一層増すことになるだろう。「YOKOHAMA NAVYBLUE」は新しい時代の相鉄の象徴となり、都心直通時代に相鉄は「選ばれる」ことになる。
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