迫る相鉄の都心直通、今後が見えてきたいよいよ、時がきた(3/4 ページ)

» 2019年10月12日 10時00分 公開
[小林拓矢ITmedia]

より「引きつける」相鉄へ

 相鉄は横浜で知られていても、東京では知らない人も多いかもしれない。そんな中で相鉄のポジションアップ、また沿線でのロイヤルティーの向上のために行われているのが「DESIGN BRAND UP PROJECT」であり、その象徴がJRに直通する12000系や、鉄道友の会によるローレル賞を受賞した東急直通予定の20000系の塗色「YOKOHAMA NAVYBLUE」である。将来は全列車の塗色をこの色にすることで統一感を持たせ、鉄道のブランド力向上を図ろうとしている。

12000系車両の室内(出典:相模鉄道)

 関西の阪急電鉄がマルーンで統一しているのと同じく、相鉄は「YOKOHAMA NAVYBLUE」で統一し、ブランドとしての一体感を示す。また乗り入れ先でも、「YOKOHAMA NAVYBLUE」の存在感を際立たせることで、相鉄という鉄道会社を多くの人に認知させようとしている。

 この色で登場した20000系や12000系に加え、現在では9000系の「YOKOHAMA NAVYBLUE」への塗色変更が行われている。JR東日本のE233系をベースにした11000系などがこの色に塗色変更したらどうなるかが楽しみであり、相鉄独自の8000系の塗色変更も興味深い。一方で、7000系は塗色変更が行われず、引退となる。新7000系も塗色変更は行われない。相鉄では車両の世代交代も進んでいき、イメージを刷新させ多くの人を引き付けようと動いている。

阪急電鉄の車両は茶色塗装「マルーン」で統一(写真提供:ゲッティイメージズ)

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