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» 2019年10月18日 08時00分 公開

偶然か、消費心理のメカニズムか:「不景気だとカラムーチョが売れる!?」――知られざるナゾの法則に迫る (1/4)

湖池屋の独自データで、不景気時にカラムーチョが売れる傾向にあることが判明。消費のメカニズムか単なる偶然か、追った。

[服部良祐,ITmedia]

 「タピオカが流行すると不況になる」といった話を聞いたことはないだろうか。株価や景気の動向と、特定の食べ物の流行や有名芸能人の結婚といったトレンドは、定期的に関連付けられて話題に上る。株価に関心の高い人には特になじみのテーマかもしれない。

 タピオカのように世間ではまだ知られていないが、やはり不景気になると売り上げが伸びてしまう食べ物が実はまだ存在する。からさが売りのロングセラーのスナック菓子「カラムーチョ」(湖池屋)だ。単なる偶然か、それとも背景に深い法則が隠されているのか……。同社の独自データを元に迫った。

photo 不景気だとカラムーチョが売れる……なぜ?

バブル崩壊、リーマンショック時も出荷額増

 下記のグラフは、湖池屋が算出したカラムーチョの出荷額推移と、内閣府発表の景気動向指数の遷移を約25年にわたって重ねたグラフだ。カラムーチョ出荷額の具体的な数字は非公表だが、長期的に見て緩やかな上昇傾向にある。

photo カラムーチョの出荷量と景気動向指数の遷移。バブル崩壊やリーマンショックなど不景気だと出荷量は逆に上昇(湖池屋が自社と内閣府データを元に作成。クリックで拡大)

 青線で示される景気動向指数が下がるタイミングで、赤線のカラムーチョ出荷額が逆に伸びているのが見て取れる。古くは1991年以降のバブル崩壊、近年では2009年のリーマンショックの影響で景気動向が悪化すると、なぜかカラムーチョの売り上げが好転している。例えば08年8月〜09年9月の1年間の出荷額は、リーマンショック前の14%増となった。

 一般的に生活必需品である食品は、高額で不要不急な他ジャンルの商品より景気の影響を受けづらいとされる。ただ、スナック菓子は嗜好品としての側面も持つ。少なくとも、売り上げがこれほど景気動向と真逆の傾向なのはちょっと奇妙だ。

 ちなみに全日本菓子協会のデータでは、スナック菓子全体の小売り金額はここ10年以上、おおむね微増・横ばい傾向にある。やはりカラムーチョの出荷動向のように景気と逆の動きは示していない。

 メーカー側はこの“法則”をどう分析しているのか。カラムーチョの販促を手掛ける湖池屋マーケティング部に聞いたところ、大きく分けて2つの要因を想定しているという。

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