ちなみに、湖池屋によると19年もカラムーチョの売り上げは好調に推移している。ただ、こちらは景気動向というより、発売35周年の販促施策の影響が強いとみられる。
最近でも第三次、あるいは第四次激辛ブームと言われ、エスニックや中華のかなりマニアックなからい料理の専門店が急増している。消費増税に加えて東京五輪後の景気の先行きも見えづらい今、「カラムーチョももっとからくすればさらに売れるのでは?」とも思えなくもない。しかし、湖池屋としては「激辛味のカラムーチョは今までも出してきたが、基本的に定番品のからさは変えない方針」(担当者)なのだという。
同社によるとむしろ、カラムーチョは20〜30代の根強い固定ファンに支持される一方、「深く狭いコア層以外からの流入が少なめ」(担当者)なのが悩みという。そこで、19年にはからさ以外に「魚介の『うまみ』味」を強調した新フレーバー「シームーチョ」を打ち出すなど、ユーザーのすそ野拡大を目指す。「味のマーケティング」は、やはり一筋縄ではいかないようだ。
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