コラム
» 2019年10月31日 08時00分 公開

食の未来:自宅で本格的な料理を「もぐもぐ」 米国でAIを活用した「食」が進む (4/4)

[藤井薫,ITmedia]
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違和感なく浸透していく

 また、AIは外食産業の長年の悩みをも解消してくれると期待されている。それは、食品ロスの問題だ。

 外食産業において、店舗で仕入れる食材費は必要経費の3分1ほどにもなるくらい、大きなウエイトを占めている。そこで、無駄なく食材を使い切れるかどうかは、営業利益を左右する重要なポイントとなっている。

 とはいえ、多すぎず少なすぎず完璧な量の食材を仕入れるのは至難の技で、多くの場合は食材を使い切れず廃棄することになる。近年、この食品ロスについては、環境問題の観点からも取り組まなければならない課題となっている。

 そこで、AIの活用により、顧客数や注文内容、来店日時などのデータから適切な食材量を分析し発注できるようなシステムができつつあるという。

 また、そのようなプラットフォームを使用すれば、わざわざ食材の在庫状況などを調べる必要がなくなるため、従業員の時間と手間を省くこともできる。食材費だけではなく、労働コストの効率化にもつながるメリットがあるという。

 このように、AIの技術は近年著しく進化しているため、ビジネス環境がますます変化していくと思われる。

 競争の激しい食関連ビジネス。その中で生き残るにはいかに素早く時代のニーズに合わせられるかが重要になってくる。AIの活用は今の時代に必要不可欠なものとして、違和感なく浸透していくに違いない。

著者プロフィール:藤井薫(ふじい・かおる)

 大学を卒業後、広告代理店や出版社を経てライターに。

 『POPEYE』『an・an』(マガジンハウス)や『GLAMOROUS(グラマラス)』(講談社)などで、ファッション、ビューティ、ビジネスなど幅広い記事をカバー。日本と海外を頻繁に行き来して、海外トレンドを中心に情報発信している。


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