コラム
» 2019年10月31日 08時00分 公開

食の未来:自宅で本格的な料理を「もぐもぐ」 米国でAIを活用した「食」が進む (3/4)

[藤井薫,ITmedia]

マクドナルド、AI企業を買収

 このように、今まで埋もれていたニッチなターゲットをAIの技術を駆使して特定し、よりきめ細かくアプローチしていくことが可能になった。消費者の要望に答えるという意味では、「究極」なテクノロジーの活用方法とも言えるだろう。

 同じように食を扱う、外食産業でもAIの導入が加速している。中でも、ファストフード大手のマクドナルドが、AI企業を2社買収したことが話題になっている。

マクドナルド、AI企業を2社買収したことが話題に(写真提供:ゲッティイメージズ)

 まず、19年3月に買収したのは、AIを使いパーソナライズされた顧客体験を提供する、Dynamic Yield(ダイナミック・イールド)。さらにもう1社は、AIを活用し複数の言語での会話を判断する、といった技術を提供している、Apprente(アプレンテ)だ。

 この2社の買収によってマクドナルドが取り組もうとしているのは、ドライブスルーやキオスク(米国では店舗に導入済みのタッチパネル式セルフオーダーシステム)での注文の効率化だ。

 特に、ドライブスルーのビジネスパフォーマンスを向上させることは、マクドナルドのビジネスにとって非常に重要な要素となっている。いや、マクドナルドのみに限らず、多くのファストフード店が同じような戦略を試みている。

 というのも、クルマ社会の米国ではドライブスルーからの注文が、ファストフード店の売り上げ全体の60%から70%ほどを占めると言われているからだ。

 しかし、マクドナルドは競合他社と比べて、ドライブスルーでの待ち時間が長いという顧客の不満を抱えており、同社にとって深刻な問題になっている。

 ドライブスルーでのサービス向上には、正確さとスピードが求められる。そこで、オーダー時のミスを減らしたり、使いやすいシステムの構築などテクノロジーを駆使することでそれを改善しようとしている。

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