金融機関のデジタル活用〜デジタル活用のヒントを探る〜
インタビュー
» 2019年11月21日 10時12分 公開

ビットコインはデジタル・ゴールドなのか? マネックス大槻氏に聞く (5/7)

[斎藤健二,ITmedia]

――ビットコインの適切な価格はどうやって決まると見ているのか。

 ファンダメンタルズ分析でさまざまな資産を見た場合、株の価格については企業が生み出す収益で判断するが、ビットコインの価値はファンダメンタルズ分析では極めて難しい。どちらかというと、個人が投資するので価値が生まれている。

 金などのコモディティと比較した場合、価値は利用されるかどうかにかかっている。取引所の口座数とビットコインの価格は、相応の相関がある。ユーザー数が拡大することが、市場の期待に直結しやすい。

 18年に行われたケンブリッジの調査によると、当時の仮想通貨の口座数は1億少々くらい。当社が、日本の個人ユーザーに「Libraが利用できるようになったら使うか」とアンケートを取ったら、17%くらいが使うと答えた。Facebookの27億人のユーザーのうち17%が使うとしたら、4.5億人くらいになる。この人たちが即、ビットコインを使うわけではないが、暗号資産のマーケットにそれだけの口座が増えたら、現在の5倍くらいになる。ものすごくインパクトが大きい。

 Libraのようなステーブルコインを持っていても何も生まない。運用するために、価格変動のあるビットコインなどに流入するという期待が生じてもおかしくない。

――マイニングにかかる電力などの採掘コストが、ビットコインの価格の論拠だという意見もある。また、2020年に見込まれるマイニング報酬の半減期が、価格上昇を後押しするという見方もある。

 金については、採掘コストで考えている人はマーケットにいない。さまざまな製品についても、コストベースアプローチの見方もあるが、できあがった製品がどれだけ使えるかのほうが重要だ。

 採掘コストは、頭の片隅には置かれる要素の1つだとは思う。しかし市場の商品は、みんなが上がると思えば価格は上がる。半減期の到来についても、同じようなものだ。

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