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» 2019年11月25日 17時56分 公開

日本中毒情報センターが注意喚起:利用者増える加熱式たばこ 一方で子どもの誤飲事故も・・・

[ITmedia]

 加熱式たばこの誤飲事故増加を受け、日本中毒情報センターがたばこの保管や片付けについて注意を呼びかけている。

 同センターの電話相談サービス「中毒110番」の受信集計(2018年1月〜12月)によれば、市民から寄せられた相談3万1493件のうち、最も多いのはたばこや洗剤といった家庭用品による事故(57%)で、たばこに関する相談だけで2290件に上る。そのうち加熱式たばこによる事故の相談は1265件と、半数以上を占めた。

photo 日本中毒情報センター「加熱式たばこによる誤飲事故」より

 加熱式たばこは、たばこ葉が入ったカートリッジを専用の加熱用器具にセットして、発生した蒸気を吸引するたばこ。日本国内では2016年から大手たばこメーカーが本格的に販売に乗り出しており、16年4月には米Philip Morris International(PMI)が「IQOS」の全国販売をスタート。同年6月に日本たばこ産業(JT)も「Ploom TECH」の全国販売を開始し、11月にはブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン(BATJ)が、加熱式たばこブランド「glo」を立ち上げている。

 日本中毒情報センターによれば、加熱式たばこの相談件数も16年4月から増加しており、17年10月以降、紙巻きたばこを上回り続けているという。18年の受信集計でも、紙巻きたばこの相談が978件だったのに対し、加熱式たばこは1265件と300件ほど多い。

photo 紙巻きたばこと加熱式たばこの誤飲事故件数の推移(月別)。加熱式たばこの相談が寄せられたのは2015年9月が初めて

 中でも目立ったのが、5歳以下の子どもによる誤飲事故だ。紙巻きたばこと違い、加熱式たばこは火を使わないため、使用済みのカートリッジをそのままごみ箱に捨てる人もおり、「子どもがカートリッジを拾って口にする」といった事故が起きているという。

 こうした現状を受け、日本中毒情報センターは18年8月からWebサイトで啓発資料を公開。依然として加熱式たばこに関する相談は増えているが、「たばこの箱は子どもの手の届かない場所に保管する」「使用後の器具やカートリッジは、すぐに子どもの手の届かない場所へ片付ける」といった工夫をするよう、継続的に注意を呼びかける方針だ。

 中毒110番は、日本中毒情報センターの電話相談サービス。「たばこや薬などを誤飲した」「洗剤や殺虫剤などが目に入った」「キノコやフグなどを食べて症状が出た」など、化学物質や動植物の毒などによる急性中毒について情報提供を行っており、1年間にどんな相談があったかを集計した報告資料を、Webサイトなどに掲載している。

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