SUBARU(スバル)は11月28日、スポーツタイプ多目的車「フォレスター」など計2車種8万1343台のリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出た。リヤサスペンションなどの不具合が見つかったという。
届け出たリコールは2件。リヤサスペンションの緩衝装置の不具合では、2013年3月〜15年10月に製造された「フォレスター」6万6910台が対象。もう1件はブローバイガス還元装置(PCVバルブ)の不具合で、18年7〜10月に製造されたフォレスターと「XV」計1万4433台が対象となっている。
リヤサスペンションの不具合では、コイルスプリングの鋼材と塗装仕様の組み合わせが不適切だった。そのため、コイルスプリング下部とショックアブソーバーのスプリングシート部が石などによって損傷すると、コイルスプリングが腐食することがある。腐食が進行すると、最悪の場合、コイルスプリングが折損する恐れがあるという。
全車両のリヤコイルスプリングを点検し、該当するものは対策品に交換する。これまでに374件の不具合が報告されている。
PCVバルブの不具合では、材質が不適切だったことにより、クランクケース接続部の耐久性が不足しているものがある。そのため、接続部の破損によって燃焼室にエンジンオイルが浸入して燃焼すると、マフラーから多量の白煙が発生する可能性がある。最悪の場合、走行中にエンジンが停止する恐れがあるという。今後、全車両のPCVバルブを対策品に交換する。
この不具合については、10月17日にもリコールを届け出ていたが、新たに対象となる車両が判明したことから、追加の届け出を行った。
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