トヨタ、「JPN TAXI」「プリウス」「アルファード」などリコール タクシーはドアロックに不具合合わせて約2万台

» 2019年12月11日 17時06分 公開
[ITmedia]

 トヨタ自動車は12月11日、「JPN TAXI」「プリウス」「アルファード」など計13車種で、約2万台のリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出た。

トヨタ「JPN TAXI」

 届け出たリコールは3件。「JPN TAXI」は、2018年3月〜19年1月に製造された6188台が対象。フロントドアに不具合が見つかった。運転席と助手席用のドアロックにおいて、製造工程の管理が不適切だったため、異音防止用ストッパゴムがずれた状態で組み付けられたものがある。ドアの開閉を繰り返すと、ゴムがドアロック機構の作動を阻害。ドアを確実に閉じることができなくなり、最悪の場合、走行中にドアが開く恐れがあるという。今後、全車両の運転席、助手席用ドアロックを交換する。

「JPN TAXI」の不具合の箇所(出典:国土交通省

 「プリウス」は、19年7月に製造された7087台が対象。コンビネーションメータにおいて、メータ基板を構成する素子の生産設備の管理が不適切だった。そのため、素子内部に亀裂が生じているものがあり、使用過程で内部の回路が短絡し、速度計や走行距離計などが表示されなくなる恐れがある。今後、メータ基板の素子の製造番号を点検し、該当する場合はメータ基板を交換する。

「プリウス」の不具合の箇所(出典:国土交通省

 もう1件は、「アルファード/ヴェルファイア」「ノア/ヴォクシー/エスクァイア」など計11車種7790台が対象。製造期間は19年8〜9月。シートベルトに不具合がある。後部座席のベルトにおいて、組み付け設備の調整が不適切だったため、ベルトリトラクタロック機構部のスプリングが屈曲した状態で組み付けられたものがある。そのため、スプリングが構成部品と干渉し、シートベルトが素早く引き出された際にロックできない恐れがある。今後、全車両の後部座席ベルトの製造番号を点検し、該当する場合はシートベルトを交換する。

「アルファード」などの不具合の箇所(出典:国土交通省

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