北千住での乗り換えが不要に 日比谷線、東武線の直通運転で座席指定制列車「THライナー」2020年6月6日開始

» 2019年12月24日 12時48分 公開
[鬼頭勇大ITmedia]

 東京メトロ、東武鉄道は12月19日、東武線と日比谷線の相互直通運転において、座席指定制列車の運行を2020年6月6日に開始すると発表した。朝や夕夜間に、東武伊勢崎線「久喜駅」〜東京メトロ日比谷線「恵比寿駅」(下り列車は「久喜駅」〜日比谷線「霞ケ関駅」区間)間で運行する。両社の相互直通運転で座席指定制列車を導入するのは初。通勤、通学の利便性を高める狙いがある。列車愛称名も「THライナー(ティーエイチライナー)」に決定した。

日比谷線〜東武線で座席指定列車「THライナー」が登場する

 THライナーの停車駅は、東武線内では「新越谷駅」「せんげん台駅」「春日部駅」「東武動物公園駅」「久喜駅」の5駅。日比谷線内は「恵比寿駅」「広尾駅」「六本木駅」「神谷町駅」「虎ノ門ヒルズ駅」「霞ケ関駅」「銀座駅」「茅場町駅」「秋葉原駅」「上野駅」の10駅。

停車区間の詳細

 上り列車のうち、「久喜駅」〜「新越谷駅」区間は乗車のみ可能。「上野駅」〜「銀座駅」区間は降車専用の区間となる。その後、「霞ケ関駅」〜「恵比寿駅」区間はフリー区間となり、乗車券だけで利用できる。

 下り列車は「霞ケ関駅」が始発駅。そのうち「霞ケ関駅」〜「上野駅」区間は乗車専用区間で、以降は降車専用となるため、フリー乗車区間はない。

 これまでは、日比谷線から乗り入れて東武線内で急行などのいわゆる「速達性列車」を利用する場合、北千住駅で乗り換える必要があった。THライナーでは、東武線へ乗り入れた後に急行などを利用したい場合にも、乗り換える必要がなくなる。

 運行時刻や料金はこれから発表する。平日の上り列車は午前6、8時台にそれぞれ1本の計2本を予定する。下り列車は午後6〜10時台に毎時1本、計5本を予定。土休日にも上り列車を午前に2本、下り列車を午後に5本予定している。

 1列車につき300席ほどを備えており、Wi−Fiサービスも提供する。各座席にはコンセント、ドリンクホルダー、荷物フックも備える。

車内のイメージ

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