ホリエモンがRIZAPの戦略に迫る 「費用が高額だからこそ結果にコミットできる?」堀江貴文が語る「予防医療」【後編】(3/4 ページ)

» 2019年12月28日 05時00分 公開
[田中圭太郎ITmedia]
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サブスクなら何でも成功するわけではない

堀江:すごく変だなと思うのは、小・中学校のときの体育の授業です。恐らくいいことと悪いこととが半々あると思います。学校の授業で、集団で運動をさせることによって、太りにくくなるし、生活習慣病にもなりにくいのはいいことですよね。

 同時に、運動が苦手な人は、体育の授業が嫌いになるという悪い面もあります。僕は勉強はずっとクラスで1番だったけど、正直なところ運動能力は平均以下だったので悔しくて、そのギャップが嫌でした。

 だけども、あの半強制的に運動させられているシステムは、何かに応用できるのではないかとも思っています。大学生や社会人になってスポーツをしなくなることに、大きな問題がありますよね。

瀬戸:確かに社会人になると運動を強制される場がなくなるのは、課題だと思っています。お客さまでトレーナーに強制されることを喜んでいる方はとても多いです。

堀江:Mなんですね(笑)。

瀬戸:愛情が根底にあるからです。思いやりがあって、本当にその人によくなってもらいたいと思って発せられる言葉と、単純な理屈だけの言葉は違います。同じ単語でも、言い方が違うと全く違う意味になります。

堀江:RIZAPのトレーナーさんはそれが徹底していますよね。

瀬戸:コミットを本気でしようと思っていないトレーナーは、当社の商品を勧めることはできないと思います。2カ月が経(た)って、あと1カ月継続する場合はプラス10万円いただきます。迷っているお客さまがいた場合、トレーナーがその方には理想の姿になっていただくと思っていれば「そんなの安いですよ」と言えるんですよ。

 そうでなければ言葉が弱くなったり、「他のものに比べて10万円は高いじゃないですか」とお客さまに言われて「そうですね」と答えたりしてしまいます。

堀江:ある意味ではサスティナブル(持続可能)じゃないとダメですよね。1回ダイエットをして、そのあとは続けませんでは意味がないですから。

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