コラム
» 2020年01月10日 06時00分 公開

ゴーン会見への反発に見る「外資の常識」 、反発する日本のおやじ(3/3 ページ)

[増沢隆太,INSIGHT NOW!]
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(4)グローバルコミュニケーションとパフォーマンス

 会見のあった深夜、森法務大臣も会見を開き、ゴーン氏を批判しました。このタイミングで意見表明できたことは非常に素晴らしかったと思います。タイムリーに発さなければ意味がないメッセージですから、ここまでは大成功ですが……。

 結局森法務大臣の会見、中身がありませんでした。単に「適正な法的プロセスに基づいている」「三権分立」といったお題目を唱えるだけで、少なくともグローバルスタンダードに照らして、日本の司法制度が間違っているというゴーン氏の主張への否定にはなっていません。

 謝罪会見で「遺憾に思います」という言葉がいかに虚しく、何の説得力も持たないかは自明です。いくらベストタイミングの反論か意見であっても、反論の内容そのものに意味があるとは思えませんでした。これではゴーン氏の批判にロジックを組み立てて反論できない日本というメッセージになりかねません。

 起訴されれば99%有罪という日本の司法制度はやはり大きな違和感があるものと思います。また推定無罪がほぼ機能しない日本のマスコミ含めた現状は、大きな問題があると感じます。しかしこうした日本の独自性やその主張、制度の正当性を訴えたいのであれば、残念ながらゴーン氏のようなパフォーマンスができなければ、そのメッセージは届かないでしょう。

 私は会見でゴーン氏の正当性だけが理解されたとは全く思いません。「勝手なこといいやがって」と反発を感じる外国人もいくらでもいることと思います。しかしそれに対するカウンターメッセージを打てなければ、「自分の業績貢献はそこそこです」と転職面接で言ってしまう人と同様に、その真価を理解されることはないと危惧しています。(増沢 隆太)

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