今回発表したランキングでは、「セブン-イレブン」や「ワークマン」など9社が初めてランクイン。セブン-イレブンは18位にランクインした。セブンは米国で発祥したとされており、これまで評価対象となっていなかった。しかし、日本で独自の進化を遂げた「コンビニエンスストア」のブランドとして今回から評価対象に。高品質なプライベートブランド商品や、「近くて便利」というスローガンの浸透などが評価ポイントとして挙がった。
ランクインした各企業の「ブランド価値成長率」を見ると、グローバルブランドとドメスティックブランドで明暗が分かれた。今回ランクインした企業のうち、グローバルブランド全体のブランド価値合計金額は前年比で2.5%成長した。一方、ドメスティックブランドの合計金額は同2.7%減。トップ10に入ったブランドを見ても、ドメスティックブランドはNTTドコモのみだった。
業界別では、最も多く企業がランクインしたのは「金融」。12企業がランクインした。一方で、同業界の価値金額合計は前年比7.9%減と伸び悩んだ。その他の業界からは、「小売」関連が11企業、自動車が10企業、エレクトロニクスで10企業がランクインした。
インターブランドジャパンの並木将仁社長が注目する業界として挙げたのが「化粧品・トイレタリー」だ。7企業がランクインし、ブランド価値金額は前年比12.7%増。中でも資生堂が同23%増、コーセーが同14%増と大きくけん引した。資生堂、コーセーともに体験型の施策へ注力していることが評価のポイントに挙がった。
並木氏は「ブランドは企業から顧客に一方的に伝えるものではなくなってきている」とコメント。これからは顧客との関係づくりが重要になっていくと話した。
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