お金のデザインが運営するロボアドバイザーサービス「THEO」は、4月7日12時以降の申込みから、最低投資金額を、再度10万円に引き上げる。スタート当初最低金額は10万円だったが、2017年8月に、1万円に引き下げていた。他のロボアドバイザー、WealthNaviやfolioでは最低投資金額は10万円となっている。
「THEOは、きめ細かい国際分散投資をするのが特徴だ。10万円で投資すると10本くらいのETFを購入できて細かく分散できる。しかし、1万円では買えるETFが限られる。お客様に最適なETFを提案しても、理想的なポートフォリオと乖離(かいり)してしまう」(THEO広報)ことが変更の理由。
THEOのポートフォリオの例
THEOは、複数のETFを組み合わせてポートフォリオを作るが、端株を取り扱ってないこともあり、1つのETFの価格が「3000円〜1万円くらい」となっている。そのため、ある程度の額がないと特定のETFに偏ったポートフォリオとなることがあった。
1万円に下げたことで、「積み立てのハードルを下げることはできた」(同)が、このたび戦略を変更したかたちだ。
なお、パートナーと提供している「THEO+ docomo」「THEO+ 新生銀行」「THEO+ 東海東京証券」「THEO+ 福岡銀行」などは、最低投資金額は1万円のまま。「今後は、THEO+についても検討していく」(同)という。
- ロボアドに税金の自動最適化機能 THEOの独自性はどこか?
税金の自動最適化機能をTHEOが6月から提供開始する。ロボアドバイザーではリバランスに伴い税払いが発生することが多いが、それを最適化する仕組みだ。競合のWealthNaviも税の最適化機能を提供している。
- ロボアド「THEO」が手数料を値下げ 最大0.65%
ロボアドバイザーの「THEO」が従来1%だった手数料の引き下げに踏み切る。毎月積み立てをしている、出金がないなどの条件を設け、1万円以上の預け入れで0.9%とする。ほとんどの利用者にとって、10%の値下げだ。さらに預け入れ資産額が大きい場合、最大で0.65%まで手数料を下げる。
- リスク管理が資産運用で最も重要なワケ THEOに聞く
短期的な売買ではなく、長期で運用して資産を形成していくために重要なことはなんだろうか? 機関投資家などのプロの投資家が使っているのと同様のシステムを、低額から利用可能なロボアドバイザー「THEO」を提供する、お金のデザインの中村社長に話を聞いた。
- ロボアド「THEO」の預かり資産が500億円突破
10月31日時点でロボアドバイザーサービス「THEO」の預かり資産が500億円を突破したと発表した。また口座数も10万件を超えた。
- 未だに「会うことしか考えていない」金融営業を変える お金のデザインが匿名でのお金の相談を始める理由
お金の情報を得るに当たって、現実と理想のギャップが最も大きいのは「特定の業界に属さない中立的な団体から」。つまり、中立的なアドバイスを得たいと思っているのに、実際は商品を販売している金融機関からの情報に頼っているのが現状だ。匿名のまま適切な専門家に相談できる「お金の健康診断」を強化し、日本資産運用基盤と組んで、専門家をサポートするプラットフォームも提供する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.