後任の深谷常務は「他の日本に本社があるメーカーなら、日本を飛び出して海外で売り上げを取る戦略も取れるが、我々はネスレの日本法人として内需で売り上げを作っていくしかない。そういう意味では非常に難しい市場」と指摘。「日本の企業の利益率は世界に比べてもまだ低いまま。顧客に対してより付加価値の高いサービスを提供してリターンを得ていくしかない」と話した。
ちなみに退任後について高岡社長は「他の日本企業から社外取締役などの誘いはあったが断った」と明かした。「ネスレは卒業しても現役は続けたい」として、顧客企業のデジタルトランスフォーメーション(DX、デジタル化による変革)の支援を手掛けると表明。「DXはIT部門でなく、間違いなく社長の仕事だと思っている。その手伝いをさせていただくコンサル業、(社長への)プロデュースを個人でやりたい」と話した。
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