もしテレワークが推進され、必要な人が必要なときにだけ会社に行くようになると、全時間帯での速達型列車運行が可能になり、本数削減で乗務員不足の問題も解決でき、ラッシュの対策に費用を投じなくても問題はなくなる。
もちろん、京王線の高架化や、沿線人口が増え続けるつくばエクスプレス8両編成化など、行わなければいけない事業もあるものの、それはラッシュの対策から、快適な通勤利用のための施策へと、意味付けを変化させることになる。
テレワークが普及すると、本当に通勤しなければならない人にとって快適で、便利な鉄道になる。ただし、鉄道事業者は減収となるものの、そのぶん運行にかかる経費を負担しなくていいことになる。
ラッシュとの闘いを終えたのちに、利用者に快適な鉄道をどう作り出すのかを考えるきっかけにしてほしい。遠い将来の人口減少社会で突きつけられるであろう鉄道の課題をどうするかが、そこにはあるはずだ。
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