パスファインダーズ社長。30年にわたる戦略・業務コンサルティングの経験と実績を基に、新規事業・新市場進出を中心とした戦略策定と、「空回りしない」業務改革を支援。日本ユニシス、アーサー・D・リトル等出身。一橋大学経済学部、テキサス大学オースティン校経営大学院卒。日本BPM協会アドバイザー。
住宅建築業界ではいくつもの問題が秘かに語られている。個人消費者相手のビジネスで金額が大きい半面、リピート取引を期待しにくい(一生涯に2個も3個も家を新築する人はそんなにいない)ため、いい加減な商売をする連中がなくならないとされる。しかしながらリピート客を期待できるリフォーム市場でも似たような問題を聞く。結局、消費者が自ら情報を集めて勉強して、自衛するしかないのではないか。
ハウスメーカーや工務店の姿勢を如実に反映するものの一つが、「断熱」に関する考慮だ。「断熱」は間違いなく住み心地を大きく左右する。
「断熱」の効果を決める要素はいくつかあるが、素人にも比較的理解しやすいのが、限られた予算の中でどんなサッシの窓を提案されるかだ。これは新築でもリフォームでも共通する。アルミサッシを安易に提案してくるハウスメーカーや工務店は警戒したほうがよい。なぜならそれは「住み心地を無視したコスト削減」の典型だからだ。
サッシメーカーのカタログやWebなどを見れば気づくと思うが、昔ならアルミ一辺倒だったサッシ製品は、今や結構な割合を樹脂サッシおよび木製サッシ、もしくは「複合サッシ」というアルミサッシと樹脂サッシを組み合わせた商品が占めるようになってきている。日本の消費者が住み心地を求めるようになり、少しずつアルミサッシが押されているからであればよい傾向だ。でも住宅建築の現場では必ずしもそうではない。
実はアルミサッシのシェアがこんなに高い先進国は他にない(↓の記事は少々古いが詳しい。もう一つのブログは一条工務店のファンらしいが、内容的には正しいと思われる)。
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