JCBのクレジットカード決済情報や属性などのデータを活用して、消費動向を調査する「JCB消費NOW」の速報値が発表された。2月前半および2月後半について、新型コロナウイルスの感染拡大によって業種別の消費動向の変化が明らかになった。
それによると、2月後半の状況は、小売、サービスともに2月前半から改善した。総合では、消費動向指数が前年比−1.2%までマイナス幅が縮小した。
ただし、業種別の内訳でみると、消費指数が大きく増加した業種と、大幅下落した業種に別れた。航空旅客は2月前半の−8%から−12.7%まで悪化。遊園地も、同−7.6%から−11.1%へ悪化し、消費動向が悪化している。
一方、ビジネスホテルは、2月前半の0.7%増から3.4%増へ消費が拡大。ホテルも同−1.7%から1.2%増と持ち直した。居酒屋は、2月前半は2%増だったが、後半は−4.6%とマイナスに転じている。
半面、対前年で消費が上向いた業種もある。医薬品は2月後半には前年比20.9%増となり、需要が高まってることが分かる。さらにスーパーは19.2%増、ディスカウントショップは12.8%増、そして酒屋は15.5%増となっている。
JCB消費NOWは、ビッグデータの解析・分析を行うナウキャストとジェーシービーが提供。無作為抽出した約100万人分の決済データを利用している。マクロ、ミクロに分類した38の業種別消費指数を提供している。データ集計から約2週間で配信するため、公的な消費統計に比べて速報性が高いことが特徴。
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