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» 2020年03月26日 08時00分 公開

『100日後に死ぬワニ』炎上、真の引き金は? Twitterデータで迫るSNSマーケティングの死角(2/4 ページ)

[服部良祐,ITmedia]

「ワニ炎上」のトリガーとは?

 武田氏が炎上の最初のきっかけとみているのが、書籍情報サイト「版元ドットコム」に19日昼頃、本作の情報が掲載された点だ。「この結果、『小学館のステマである』という意見が(Twitter上で)広がったようだ。こちらは『5ちゃんねる』にもスレッドが立ち、ネガティブな意見がやはり書き込まれている」(武田氏)。

photo 「版元ドットコム」上に掲載された『100日後に死ぬワニ』の書籍情報(同サイトから引用)

 武田氏がもう1つの炎上の“トリガー”としてみているのが、「電通」というキーワードだ。疑惑系の反響データを詳しく見ると、20日午後8時ごろ以降、「あー完全に電通がらみか」などといった書き込みが急増している。こちらについて武田氏は、YouTube上で本作と人気バンド・いきものがかりとのコラボが発表されたタイミングと一致するとみる。

 さらに、武田氏によるとこうしたSNS上の爆発的“炎上”は、夜間に発生することが多いという。暇つぶし的にスマホアプリからネットを見る人が多い時間に当たるからだ。「この日の午後8時以降、(ある程度の信頼がおける)Webメディアからの情報発信もないまま、(Twitter上の話題テーマが表示される)Yahoo!リアルタイムのトピックやまとめサイトで、この(デマ系)情報を目にする機会が爆発的に増えてしまったのだろう」。

 データから裏打ちされたのは、書籍化の告知やタイアップなど、やはり「Twitter上で自然に発生したようなイメージの本作」に“商売”や“広告宣伝”をほのめかす情報が突然出現し、炎上を巻き起こしたという構図だ。ただ、「本作は肝心の最終回に炎上したため、マーケティングとして完全に失敗」だったと、果たして言い切れるのだろうか。

 実はこの漫画関連の書き込みのうち、炎上を引き起こした「疑惑系の反響」は、集計期間全体でたったの2%に過ぎないことも、今回の分析で明らかになった。

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