『100日後に死ぬワニ』炎上、真の引き金は? Twitterデータで迫るSNSマーケティングの死角(4/4 ページ)

» 2020年03月26日 08時00分 公開
[服部良祐ITmedia]
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同時に問われる「ネット外」戦略

 ただ、わざとネット上で「たたかれる」ことで話題にする“炎上マーケティング”という概念すらあるSNSの世界。本作の炎上が、その後の商業展開にどう影響するのは未知数のようだ。

 ちなみに記者は3月下旬、渋谷ロフト(東京・渋谷)で開催されている『100日後に死ぬワニ』の“追悼ポップアップショップ”を訪れた。平日昼間、そして連日の新型コロナウイルス騒動にもかかわらず、狭い物販スペースは約40人の客で込み合い、売り切れるグッズも出始めていた。

 SNSマーケティングをフル活用しつつ、同時にSNS炎上の案件にもなってしまった本作。ただ、今後は炎上の教訓を得るための分析に加え、「疑惑騒動と関係なく話題にしてくれた大多数の読者」の心をどうつかみ続けられるか、“Twitter外”での戦略が強く問われそうだ。

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