ライブハウスの置かれている状況はさらに厳しい。
東京・渋谷の「ロフトヘヴン」、大阪では京橋の「アーク」や西天満の「ソープ オペラ クラシックス ウメダ」など、複数の店で集団感染が起こっているからだ。9割以上の店が休業しているばかりではなく、閉店を決める店もある。
池袋の「カノープス」が4月26日、札幌の「コロニー」が4月末に閉店を発表した。
「ライブハウスに対しては、想像以上に風当たりが強いです。3密にならないようにあらゆる手を尽くしていますが、3月1日以降、公演中止が相次いでいます」(神戸・三宮の「キャッシュボックス」)
キャッシュボックスには150席のキャパシティーがあるが、今は顧客の距離をとって30席にまで抑えている。また、顧客の住所・氏名・連絡先等を教えてもらい、何かあった際に迅速に連絡が取れるようにした。入口に消毒液を置き、消毒してから入場してもらうといったこともしている。1階の窓を開け、2時間のライブは通しで行っていない。中間で休憩を挟んで換気をしている。それでも集客は厳しい。
さらには、4月1日からTwitterによるライブ配信のプラットフォーム「ツイキャス」を使った無観客配信ライブを開始している。有料のサービスで、普通のライブと値段は変わらず2000〜4000円ほどだが、人気アーティストなら100人を集めるケースもある。
しかし、「配信のためにスタッフやミュージシャンが集まるのもよろしくないのではないか」という保健所の意見もあり、濃厚接触を避ける方法を模索している。
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