コラム
» 2020年04月20日 06時00分 公開

10万円を殺す麻生、100万円を生かす角栄 (1/2)

国民民主党など野党が求めていた一人10万円の給付が政府も腹を決め実現するらしいです。遅すぎるという批判もありますが、撤回した前言、厳しい制限をすり抜けられたごくごく一部の世帯のみ30万円という愚策に比べれば何倍もマシでしょう。しかしその給付方法にイチャモンをつける人が……。

[増沢隆太,INSIGHT NOW!]
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著者プロフィール:増沢隆太(ますざわ・りゅうた):

株式会社RMロンドンパートナーズ代表取締役。キャリアとコミュニケーションの専門家として、芸能人や政治家の謝罪会見などをコミュニケーションや危機管理の視点で、テレビ、ラジオ、新聞等において解説している。大学や企業でのキャリア開発やコミュニケーション講座を全国で展開中。著書「謝罪の作法」他多数。


 人は金の使い方で器がわかるといいます。金をただ持っているだけなら単なる成金です。

 麻生政権時代の個別給付、1人1万2000円で効果が全くなかった麻生副総理はそもそも個別給付に「効果がない」という理由で反対だったそうです。しかしこれは「麻生政権のたった1万2000円個別給付」が効果ないのであり、個別給付をひていする根拠になどならないでしょう。またファイナンスに時機は何より重要で、タイミングを逃した投資には価値などありません。

 給与を保証される公務員や政治家、コロナでも会社がつぶれる恐れのない大企業社員「以外」のすべての社会人。現金給付、それもコロナ感染リスクだらけの役所窓口申請や無駄に多い証明書類手配など、イヤガラセに近い罰ゲーム付きの世帯給付より、審査も何もなくバラまける個人給付であるなら、スピードも効果も何十倍もマシだと感じます。

 フリーや存在自体がフリーみたいな当社のごとき零細企業など、生きるか死ぬかの状態です。飲食店や小売店、サービス業は「カネは払わない、補償はしない、だけど閉店は命じないで自己責任でやれ」という無理ゲーを強要され、瀕死。買掛金でも家賃でもバイト給与でも、とにかく現金は絶対的に足りないのです。

 上級国民を代表される大富豪のおぼっちゃまといえば、去年お亡くなりになった横山たかし(※)さんではなく麻生副総理。吉田茂の末裔であり麻生財閥御曹司です。(※ホラ吹き漫才でいつも「金持ちの坊ちゃま」を演じていた)

 自らの政権時代の愚策の失敗と同じことになると、現金給付に反対していた麻生氏は、やっとこさ決まった10万円に「要望する人、手を挙げる人に配る」とのこと。

 だから世帯給付に何で皆大反対だったか、理解できないんでしょうね。「配る」手続きが手間取りすぎ、複雑すぎ、結局今すぐでも欲しい人に届かないことが困るんですよ。大富豪の坊ちゃまが困らないのはバカでもわかります。

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