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» 2020年04月22日 07時30分 公開

「ポイントばら撒きブーム」に乗らない決済スタートアップの戦略 (2/3)

[斎藤健二,ITmedia]

クレジットカード保有率は、実は下落している

 還元率で勝負しないなら、どこで勝負するか。カンムが取ったのは、プリペイドカードの特徴を全面に押し出し、ユーザーのニーズに応える方法だった。

アプリをダウンロードしたら1分でEC用のクレジットカード(バーチャルカード)が作成できる。コンビニやATM、ネット銀行などからチャージできる

 政府の方針もあり、日本のキャッシュレスは一定の普及を見せた。新しいスマホ決済などが目立つものの、決済額の約9割を占めるのはクレジットカードだ。そして、クレジットカードの決済額は、毎年1〜2兆円程度ずつ増加している。

 ところが、クレジットカードの保有率は年々下落傾向にある。持たないのは若年層だ。「若い人ほど、クレジットカードを持ちたくないトレンドだ。20代男性だと、68%しか持っていない」(八巻氏)

決済額は右肩上がりだが、クレジットカードの保有率は長期的に下落傾向にある(NRIおよびJCB調査を元にしたカンム資料より)

 なぜクレジットカードを持たないのか。それは、クレジットカードが必須だったECにおいて、代替手段が増えているためだと八巻氏は推察する。プリペイドカード、デビットカード、コンビニ収納……。「首都圏では、最初に持つ電子マネーが、交通系のSuica。これはプリペイドなので、逆に後払いのイメージがわかないのではないか」(八巻氏)

 いまの高校生のメジャーなネット決済手段は、Amazonギフト券とiTunesギフトカードなのだという。コンビニでカードを買ってくればいいのに、なぜ、わざわざクレジットカードを作らなくちゃいけないの? というのが、今の若者の本音だ。

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