無印・ローソン提携の背景にある「冷凍食品3割増」無印良品の商品をローソンで売る(2/2 ページ)

» 2020年06月17日 13時12分 公開
[昆清徳ITmedia]
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無印良品は販路を拡大

 無印良品は新型コロナの影響を受け、販路を拡大している。6月1日、楽天が運営するインターネット・ショッピングモールの楽天市場で「無印良品 楽天市場オンラインショップ」を開設し、衣料品など約200品目の販売をスタートした。取り扱い商品は、フレンチリネンの衣料品や、子供用のパジャマ、掃除用品など、日用品が中心。今後も段階的に品ぞろえを拡大していくとしている。このほかにも、アスクルの通販サイトやAmazon.co.jpでも自社商品を販売している。

 無印良品は、商品の成り立ちや素材の意味を消費者に伝えるため、店舗と自社のネットストアでの展開を中心にしてきた。しかし、5月には新型コロナの影響で437店舗のうち月間平均で41%の店舗が臨時休業に追い込まれた。ピーク時では292店舗が臨時休業となったという。営業している店舗でも時間短縮をしていたこともあり、5月を通じて通常通り営業した店舗は10店舗にとどまっていた。6月に入ってからも時短営業を続けている店舗は多く、緊急事態宣言が解除されても、客足が戻るのには時間がかかる可能性は高い。販路開拓は同社にとって急務だった。

 思惑が一致した両社は、今後どんな商品を開発することになるのか。

無印良品が楽天市場に出店
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