「キャッシュレス・ポイント還元事業」が終了。 なぜか日本ではキャッシュレスが進まない遅れている(3/3 ページ)

» 2020年07月25日 06時00分 公開
[猪口真INSIGHT NOW!]
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 小売店舗、特に中小の店舗においては、これまでにおいても利益率はギリギリでやってきた。ここに、キャッシュレス手数料と現金化へのタイムラグが加わるとなると、現実的には困難な店舗は多いはずだ。

 もともと、キャッシュというのは、物々交換から兌換紙幣へ、そして不換紙幣となったわけだが、これが始まったのも日本では1942年、たったの80年の歴史だ。よく言われる、日本は現金文化だから、とかいう話でもない。

 投資金額うんぬんというが、キャッシュレスによって、紙幣、硬貨をつくる必要がなくなれば、これほどのコスト削減はないはずだ。

 もはや、「キャッシュレス・ポイント還元事業」のようなマーケティング的な話ではなく、根本的な政策でなければ難しいのではないか。紙からデータへというのは、先進国はどこでもやっていることであり、このままでは、ますます、国際的な潮流から遅れをとりそうだ。(猪口 真)

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