マーケティング的な要素で賞味期限を設定している商品も中にはあるだろう。だが、オーナーが本気でこだわった結果生まれた「賞味期限が短いグルメ」も存在する。
1時間以内に食べられる距離に住んでいなければ商品を売ってくれない生ハム屋さんである。それは、閑静な住宅街にある「サルメリアロッキュー」(東京都世田谷区)だ。
生ハムは、空気に触れた瞬間から劣化しはじめる。サルメリアロッキューで購入した生ハムを食べれば、そのふわふわとした食感や香りに驚き、「今まで食べた生ハムは何だったのか」と思うほど感動する。
筆者も自宅からお皿をもって生ハムを買いに行き、帰宅してからすぐに食べた経験がある。ここで生ハムを買った人は、必ずといっていいほどリピートする。また、遠方に住んでいる人のために、隣にあるお店に持ち込んで食べられるように配慮している。
同店は各地でPOPアップイベントを実施してもいるが、いずれも切りたてに徹底的にこだわっている。余談だが、月に1〜2回イタリアと東京を行き来している私の知人も、イタリアで食べる生ハムよりずっとおいしいといっているのだ。
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