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» 2020年09月10日 07時00分 公開

“5つ星”の見返りとは? コロナ禍で再び注目される「やらせレビュー」の実態世界を読み解くニュース・サロン(2/4 ページ)

[山田敏弘,ITmedia]

レビュー2万件削除、やらせの手口とは

 アマゾンは9月4日、英国でトップ10レビュアーらによって投稿されたレビューを2万件削除した。10人のうち7人は、レビューする商品を無料で受け取ったり、レビューの謝礼を受けたりしていたとして、過去のレビューも削除された。ほとんどの商品は、小規模な中国企業のもので、レビューではどれも5つ星が付けられていた。

 その中の1人は、これまで1万5000ポンド(約210万円)相当の商品を受け取っており、レビューを終えた商品はオンライン・マーケットプレイス「eBay(イーベイ)」で転売。結局、2万ポンド(約280万円)を稼いだと報じられている

高評価のレビューの見返りに商品や金銭を受け取るケースも

 日本の公正取引委員会に当たる英国の競争・市場機関(CMA)は、レビューが購買行為に与える影響は、年間230億ポンド(約3兆円)にもなると試算している。また多くのアマゾンユーザーが、値段や送料に次いでレビューを購入の参考にしているとの調査結果もある。

 そこにやらせレビューもかなりの影響を与える。オンラインなどで売られている全ての商品のレビューのうち、58%にやらせが含まれているとの調査結果もあるくらいだ。

 今、コロナ禍でオンラインショッピングが増えており、米国では前年の同時期から57%も購入者が増えている。そしてそれに伴い、レビューの数も前年比で76%も増加しているという。

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