新宿西口に260メートル高層ビル、小田急と東京メトロ 消費者との交流で“ビジネスを生み出す”機能も2029年完成予定

» 2020年09月10日 12時00分 公開
[ITmedia]

 小田急電鉄と東京メトロは9月9日、新宿駅西口地区(東京都新宿区)の開発計画概要を発表した。高さ約260メートルの超高層ビルを建設し、オフィスと商業施設を整備。その間には、来街者と企業などの交流によって“ビジネスを生み出す”空間も備える。2022年度に着工し、29年度の完成予定となる。

計画建物のイメージ(プレスリリースより)

 新ビルは地上48階、地下5階で、敷地面積は約1万5720平方メートル。高層部にオフィス、中低層部に商業施設を整備し、その中間のフロアには「ビジネス創発機能」を持った施設を導入する。

開発が計画されている場所(プレスリリースより)

 新宿エリアは多くの消費者ニーズを捉えやすい環境であるにもかかわらず、これまでは来街者や企業間の交流の場が少なく、街の強みをビジネスに生かしきれていないことが課題だった。そこで、エンドユーザーとサプライヤーの交流を促す拠点として、ビジネス創発機能をつくる。広さは約5000平方メートルで、消費者からも企業からもアクセスしやすいフロアに整備。商品やサービスのテスト販売とプロモーションの場、消費者の日常的な課題やニーズをくみ取る場などを設ける。

 また、駅や周辺施設をつなぐ歩行者ネットワークも整備。1階や地下の広場を整備するほか、2階と3階にも南北・東西をつなぐ動線を確保する。

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