総面積約2万平方メートルの広大な屋外空間の整備にも力を入れる。コロナ禍を経て、当初計画よりも整備面積を拡大した。
トーチタワーと、隣接する「常盤橋タワー」(21年6月完成予定)の間には、約7000平方メートルもの広場を整備。また、トーチタワーには、1階から8階へと続く約2キロの空中散歩道(約5000平方メートル)を設置する。散歩道の先には、ホールの屋上があり、そこにも約2500平方メートルの庭園を整備。ビルで働く人たちがアウトドアオフィスやリフレッシュの空間として使うことを想定している。
就業者向けの施設やサービスは、屋内でも充実させる。常盤橋タワーには、就業者向けのカフェテリアやカンファレンスルームなどの共用スペースを2フロア整備。また、就業者専用アプリによって、カフェテリアの席予約や注文、カンファレンスルームの予約、エレベーターの行き先予報などのサービスを提供し、快適にオフィスを利用できる環境を整える。また、多様な通勤手段への対応として大規模駐輪場を整備し、自転車通勤もしやすくする。
トウキョウトーチでは、日本全国の地域の魅力を発信する取り組みにも力を入れる。すでに、錦鯉の産地として知られる新潟県小千谷市と連携し、「錦鯉が泳ぐ池」と同市のPRゾーンの整備を進めている。また、静岡県裾野市との協業で、軽量薄層緑化システムを活用した緑化空間も整備。「日本全国のコンテンツを体験できる場」(茅野氏)へと発展させる計画だ。
吉田社長は「日本の国際競争力が低下する中、新しい価値を生み出さなければならない。世界の人々が『来てみたい』と思うものが必要。日本の“新名所”として、いろいろな機能を盛り込みたい」と意気込みを語った。ビルの高さだけでなく、ビジネスや観光、地域活性化など、さまざまな機能において、日本を代表する存在として幅広い層から親しまれる街を目指す。
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2019年、東京の街に現れた「新ビル」を振り返る 20年以降は“新駅”周りが変わるCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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