ゆうちょ銀行は9月23日、同行が発行するデビット・プリペイドカード「mijica」で、不正送金の被害が発生したと発表した。被害者数は54人で、被害総額は332万2000円(23日時点)。8〜9月にかけて発生し、9月16日に全てのmijicaカードの送金機能を停止。被害者には全額補償の手続きを進めている。
mijicaは、VISAブランドのデビッド・プリペイドカードで、ゆうちょ口座から即時振り替えで入金して使える。同行の発表によると、加害者は「mijicaWeb」を通じて被害者のmijicaカード利用画面に不正にアクセス。会員間の送金サービスを使い、加害者側へ送金し、ショッピングなどに利用したとみられている。
加害者がmijica Webにログインするためには被害者のID、パスワードが必要で、送金時には送金者(被害者)が保有しているカード裏面に書かれたカードIDの入力も必要という。詳しい不正送金の手口は、調査・分析中としている。
ゆうちょ銀行では、「ドコモ口座」をはじめ複数の決済サービスを使用した不正出金の被害が相次いでいる。外部の決済事業社6社と連携した即時振り替えサービスでは、総額約2150万円(17日時点)の不正出金の被害が起きた。今回、自社が運営するサービス内でも被害が発覚した。
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