青山商事は9月25日、シェアオフィス事業に参入すると発表した。10月8日、1号店を東京都千代田区に開業。「洋服の青山」の既存店の一部スペースを活用する。新型コロナウイルスの影響でテレワークが広がる中、“仕事着”に加えて“仕事場”を提供し、拡大するシェアオフィス需要を取り込む。
シェアオフィス事業は「BeSmart」(ビー・スマート)の名称で展開。1号店の「BeSmart 水道橋店」は、「洋服の青山 水道橋東口店」を約5割縮小して空いたスペースに出店する。JR水道橋駅から徒歩2分の立地で、オープン席、防音設備を備えた個室、集中して仕事ができるクワイエットルーム、打ち合わせやリモート会議に対応する会議室を備える。座席数は90席。
「洋服の青山」との併設店となるため、両店内を行き来できる。また、シェアオフィスのテーブルの一部には、下取りに出されたスーツを再利用した素材も使用している。両店舗ともビジネスパーソンをターゲットとするため、併設によって相互送客につなげる狙いがある。
料金プランは2種類を設定。1時間単位で利用できる「一時利用プラン」は、オープン席で1時間550円(税別)から。会員登録や予約は必要ない。会員制の「会員月額プラン」は、オープン席で月3万円(同)からとなる。
売り場を縮小する「洋服の青山 水道橋東口店」については、ECサイトと連動した大型サイネージやタブレット端末を備える「デジタル・ラボ」システムを導入。店舗にない商品でも、在庫をすぐに確認して購入できる仕組みを活用し、店内の品ぞろえ不足を補う。
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