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車内やベンチでまだ仕事? 首都圏の駅にシェアオフィスが続々駅の使い方(1/4 ページ)

» 2020年08月27日 12時06分 公開
[小林拓矢ITmedia]

 仕事に追われる人の多くは、いつもカバンにPCを入れているのではないだろうか。それと、多少の書類も。最近ではペーパーレス化が進み、書類の分量も減ってきた傾向があるものの、やはりPCを持ち歩いて出歩くことに変わりはない。

 一方、鉄道会社も、そんな人たちに向けてサービスを整備してきた。駅に公衆無線LANを配備したり、カフェなどをテナントに設けたり。以前は、ベンチでPCと書類を広げながら、器用に作業している人をよく見かけたものだ。

 ジャーナリストの佐々木俊尚氏が『仕事するのにオフィスはいらない』(光文社新書)を刊行したのは、2009年7月のこと。この本の影響を受けた人の中には、オフィスを離れてカフェなどの「サードプレイス」で仕事をする人も現れた。スターバックスなどには公衆無線LANが整備され、出先での仕事もどんどん行われるようになった。その背景には、小型のノートPCと、スマートフォンの普及がある。

ノートPCやスマホの普及によって、駅で仕事をする人が増えてきた(画像はイメージ、出典:ゲッティイメージズ)

 そんな中、鉄道各社もWi-Fi環境の整備に乗り出していた。駅には携帯キャリアの有料サービスとはいえ、公衆無線LANを設置するようになって、ベンチは減りつつあったものの、あえて大幅に削減しようとはしなかった。

 駅でメールをチェックする人や、駅内のカフェでPCを開く人、あるいはデータ通信回線を利用して電車内で仕事をする人。新幹線の中では、会社から支給された15インチ以上のノートPCで仕事をする人がいることも話題になった。

 ここで、鉄道会社はどんなサービスを提供するのが適切なのか、ということが課題になっていく。

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