ソフトバンクロボティクスは9月28日、飲食店向けに配膳・運搬用ロボット「Servi」(サービィ)を発表した。飲食店での配膳や下げ膳を行い、コロナ禍での非接触対応のニーズに応え、従業員の負担を減らす。2021年1月から、月額料金9万9800円(3年レンタルプラン)で提供する。すでに300店以上での導入が決定しているという。
Serviは、従業員が目的地をパネルから選んでタップすることで、目的のテーブルへ商品を運ぶ。60センチ以上の通路を通ることができ、人や物の配置が変更されやすい飲食店でも障害物を回避して目的地にたどり着けるという。重量センサーを搭載しており、トレイから料理が取られると、自動的に指定の場所へ戻る。
実証実験では、レストラン「デニーズ」で、混んでいる時間帯でも丁寧な接客ができたという。デニーズ運営元のセブン&アイ フードシステムズ小松雅美社長は、Serviを導入して従業員の負担を軽減し、店舗の省人化と売り上げの向上を目指すと話した。
和食レストラン「とんでん」を展開するとんでんホールディングスの長尾治人社長も、従業員の接客時間が2倍に増えたと報告。「お客さまや従業員の感動も大きい」と話し、多店舗に導入する方針を示した。
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