NTTコミュニケーションズは9月30日、モバイルSuicaと法人用プリペイドカードを組み合わせて、交通費を含めた経費を自動で精算できる「SmartGo Staple」の提供を始めた。従業員にプリペイドカードを配布し、ひも付いたモバイルSuicaを利用してもらうことで、カードで使用した経費や交通費が自動的に経費精算サービスに取り込まれ、容易に経費処理できる。
Suica機能付きの法人クレジットカードは発行されていないため、企業が交通費を精算するには、従業員個人のSuicaを使い立て替えてもらう必要があった。NTTコムは2019年9月に、モバイルSuicaのデータを専用サーバを介して取り込むSmart Goサービスの提供を始めていたが、今回、そこに経費精算のクラウドサービスであるStapleと、Stapleの法人プリペイドカードを組み合わせた形だ。
NTTコムは、交通費精算も含め「従業員の経費精算業務をゼロにすることが可能」だとしている。また、立て替え経費がなくなるため、振り込みの手間や手数料も削減でき、申請漏れや申請ミス、不正利用の防止にもなるという。
今回、SmartGo Stapleに組み込まれるStapleは、フィンテックスタートアップのクラウドキャストが提供する経費精算サービスだ。クレジットカードではなくプリペイドカードを使うことで、与信が不要であることや、利用上限金額が撤廃できるなどのメリットがある。
SmartGO Stapleの料金は1ユーザーあたり月額1100円(税込)。こちらには、経費精算サービスのStapleの料金も含まれる。初期費用は無料だ。また、10月から施行される改正電子帳簿保存法にも対応している。
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