富士通は10月5日、全社のデジタルトランスフォーメーション(DX)プロジェクト「Fujitsu Transformation」(通称:フジトラ)を本格始動したと発表した。同社は1000億円以上を投資し、自社の変革を進める。ノウハウはサービスやソリューションに反映し、顧客に提供する見通しだ。
変革の対象は、新事業の創出、既存事業の収益性強化、業務プロセスの効率化、人事制度や働く環境など。製品・サービスのみでなく、組織や企業文化にまでデザイン思考やアジャイルなどの手法を取り入れ、見直すという。
同社の時田隆仁社長が「CDXO」、2020年4月にSAPジャパンから入社した福田譲CIOが「CDXO補佐」としてフジトラを指揮する。
国内の15部門と海外の5つの地域からDX責任者であるDX Officerを選出。デザイナー、システムエンジニア、社内情シス、財務経理などの幅広い部門からDX Designerを選出する。部署横断で変革に取り組む方針だ。
具体的には、経営、業務プロセス、データを標準化し、1つのシステムに統合する「One Fujitsuプログラム」に取り組む。初めに基幹系システムを統合するとしている。
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