コラム
» 2020年10月06日 05時00分 公開

ソニックガーデンに学ぶ:「オフィス、もういらないかも?」 と思えるフルリモート企業の成功事例 カギは「ワイワイ・ガヤガヤ感」 (4/4)

[柳谷智宣,ITmedia]
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 それは、「オフィスにいても、リモートで働いていても、同じコミュニケーションを取る」という方針だ。「リモートだから」と妥協せず、オフィスと同じコミュニケーションを実現できるように腐心した。

 職場で起こるコミュニケーションは、議論や承認、指示、提案、相談、声かけ、つぶやき、報告、連絡、掲示、募集――など多岐にわたる。これらを、「同期的/非同期的」「クローズド/オープン」の4領域に分類すると、同期/クローズドは会議室での会議や電話、ZoomやSkypeで行うWeb会議になる。非同期的/クローズドなものとしてはレポートや文書、GmailやSlackでのコミュニケーションが該当する。非同期的/オープンだと掲示板やホワイトボード、Microsoft SharePointやQiita Teamとなるだろう。つまり、これらはリモートワークでも実現できる。

 問題なのは、同期的/オープンの領域だ。アナログな環境では物理オフィスのデスクとなるが、従来はそれに代わるデジタルソリューションがなかったという。この同期的/オープンの領域に当てはまるのが仮想オフィスの「Remotty」というわけだ。「あいさつや『終わったー』といったつぶやき、『ちょっといい?』という声かけ相談、『その資料古いよ』という割り込みなどを、仮に物理オフィスで全部禁止して、『全てメールやチャットでやるように』と指示したらうまくいくはずがない、というのは想像できるのではないでしょうか」(八角氏)

変化を恐れず、大げさに考えない

 今、コロナ禍で多くの企業が「変化」の必要性に直面している。しかし、いきなり大きく変えるのはリスクとなる。そこで、八角氏は「小さくはじめて継続的に改善することが重要です」と指摘する。加えて、大げさに考えすぎないということも重要なのだとか。

 「働き方を変えるのではなく、単に働く空間を変えるということだけを考えると、シンプルに変えるべきところと変えなくてもいいところが分かると思います。リモートワークのノウハウは体系化され始めているので、先人の知恵を活用することが重要です」と八角氏は締めた。

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