名刺管理サービスのSansanは10月8日、企業が主催するセミナーなどの集客や運営を一括で支援する「イベントテック事業」に参入すると発表。あわせて、法人向けセミナー管理システム「Sansan Seminar Manager」の提供を開始した。
Sansan Seminar Managerでは、募集ページの作成から、来場者フォーム、受付、ウェビナーの開催やアンケート集計までをカバーし、イベント運営と来場者データベースの構築を支援する。
開催概要を入力するだけで自動で募集ページを作成できる機能や、AI(人工知能)がメールアドレスのドメインから所属企業名を推定する機能などを備えた入力フォームを搭載。受付システムは、専用端末に名刺をかざすだけで受付が完了するオフラインセミナー向けの「無人受付システム」と、参加者ごとに受付用のURLを発行し、主催者側が登録者の参加・不参加を把握することができるウェビナー向けの「自動受付サービス」を用意した。
年間単位で契約する必要があり、料金は月額5万円(税別)から。年間を通じたセミナーの開催回数や規模によってプランを選択できる。
コロナ禍で世界中の多くのイベントがオンラインに移行し、イベント管理ソフトウェアの重要性が増している。市場規模は全世界で5000億円になるという。しかし、海外企業は日本への参入を果たせていない。Sansanは、対面で会うことを重要視する日本文化や、DX(デジタルトランスフォーメーション)の遅れが、海外企業の参入を妨げる理由だと分析している。
同社は、1年前からイベントテック事業参入に向けた準備を進め、Webアンケート作成システムのCREATIVE SURVEYや、イベント支援などを手掛けるイベントハブへの出資、また書き起こしメディアのログミーの子会社化などを行ってきた。同社は3〜5年で3000社への導入を目指し、法人向け名刺管理サービスの「Sansan」、個人向け名刺アプリ「Eight」に次ぐ、第3の収益の柱に成長させていく方針だ。
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