サイゼリヤが発表した10月14日に発表した2020年8月期(19年9月〜20年8月)通期の連結業績は、売上高が1268億4200万円(前期比19.0%減)、営業赤字が38億1500万円(前期は95億9900万円の黒字)、最終赤字が34億5000万円(同49億8000万円の黒字)だった。消費増税や新型コロナウイルスの感染拡大の影響が響いた。
サイゼリヤのWebサイトより
消費増税の際は、多くのメニューで税込み価格を据え置き、実質的に2%の値下げをした。新型コロナウイルスの影響による緊急事態宣言の発出後は、約300店舗で臨時休業や営業時間の短縮を行った。緊急事態宣言が明けた後も、ソーシャルディスタンスの確保のため客席数を減らして営業している。国内事業の売上高は952億8400万円(前期比19.9%減)、営業赤字は56億2300万円(前年は51億1600万円の黒字)だった。
アジアでも新型コロナウイルスの影響を受け、上海、広州、北京の店舗で一時休業を行った。アジアでの業績は、売上高が314億800万円(前期比16.0%減)、営業利益は17億5500万円(同59.9%減)だった。
2021年8月期の見通しについては、新型コロナウイルスによる個人消費の低迷などで「引き続き厳しい状況が続いていく」と判断している。業績予想は、売上高1350億円(前期比6.4%増)、営業赤字10億円、最終赤字36億円を見込んでいる。20年8月期と比べると増収を見込むが、新型コロナウイルスの対策として店舗環境を整備する予定で、最終赤字は膨らむとしている。
決算資料表紙で「鬼滅」推し──純利益8割減の東宝、“全席開放”で起死回生へ
東宝が10月13日に発表した2021年2月期第2四半期(20年3月1日〜8月31日)の連結決算は、純利益が37億9500万円(前年同期比83.4%減)と、大幅に落ち込んだ。決算資料の表紙には、16日に公開する「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」のポスターを掲載。東宝は同作品に「非常に大きな期待をしている」という。
象が踏んでも壊れないトヨタの決算
リーマンショックを上回り、人類史上最大の大恐慌になるのではと危惧されるこの大嵐の中で、自動車メーカー各社が果たしてどう戦ったのかが注目される――と思うだろうが、実はそうでもない。そして未曾有の危機の中で、トヨタの姿は極めて強靭に見える。豊田社長は「トヨタは大丈夫という気持ちが社内にあること」がトヨタの最大の課題だというが、トヨタはこの危機の最中で、まだ未来とビジョンを語り続けている。
店内は客が少ないのに25年連続増収 西松屋がコロナ禍でも絶好調の理由
コロナ禍でも業績好調の西松屋チェーン。店内は客が少ないのに、なぜ成長を続けられるのか。同社の“非常識経営”に迫る。
すかいらーく、グループ全店で深夜営業を廃止 「ガスト」など、昼の時間帯や宅配に注力
すかいらーくホールディングスは7月から、グループ全店で午後11時半以降の深夜営業を廃止する。「ガスト」や「バーミヤン」「ジョナサン」など約2600店舗が対象。深夜時間帯の需要縮小や宅配・持ち帰りの需要拡大に対応する。
株価二番底はない? 今の株価がバブルではないワケ
「二番底は来ないのかとよく聞かれるが、今想定される範囲内では、大きく下がる理由はほとんどない」。日興アセットマネジメントの記者向けセミナーで、チーフストラテジストの神山直樹氏は、このように話した。
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