作業服を扱わないワークマン 「#ワークマン女子」が目指すものとは従来店舗との差別化(3/4 ページ)

» 2020年10月16日 09時00分 公開
[上間貴大ITmedia]

作業着で培った「機能性」にアンバサダーの意見を反映

 同社の強みはこれまで作業着で培ってきた「機能性」と、手に取りやすい「価格」だ。

 アンバサダーのキャンプブロガー、サリーさんと共同開発したジャケット「コットンキャンパーPlus」(税込3900円)は、たき火の火の粉によるダメージを軽減するため綿100%の生地を採用した。大型ポケットや小物を吊り下げられるループも取り入れ、機能性とファッション性の高い商品に仕上げたという。この商品は、溶接作業者向けの火の粉に強い綿100%の商品を手掛けた経験が元となった。

「コットンキャンパーPlus」

 また、汚れが付きにくいワークマン独自の耐久撥水「SplaTECH(スプラテック)」加工を使用した「裏ボアライトスリッポン」(1900円)は、内装工事を請け負う人向けに取りそろえていた脱ぎ履きしやすいスリッポンをベースに、ソロキャンプYouTuberのねこまるさんと新色の開発を行った。

「裏ボアライトスリッポン」

 #ワークマン女子の初年度の売上目標は、女性向け55%、男性向け45%の構成で4億5000万円 。当初は同店を実験店舗として位置付け、今後の展開を検討するとしていが「前評判の良さ」から早速全国展開を決定。10年間で路面店を中心に400店舗の出店を見込んでいる。

 その狙いは何なのか。担当者に聞いてみた。

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