Uber Eats(ウーバーイーツ)が沖縄にやってきた。全国ニュースを見ると、ロードバイクで都会の街中をさっそうと走り回る配達員の姿。SNSでは、1日で2万円以上を稼いだとの投稿も。しかし、ここは沖縄。暑くて車天国で、自転車に乗る人の姿は、日ごろからまばら。注文しても届けてくれる人はいるのだろうか? 果たして稼げるのだろうか? 最近、体力づくりもかねて自転車を乗り回している中年記者が副収入を狙い、ウーバーイーツの成否を体で占った。(照屋剛志)
「ウーバーイーツやってみたら?」。
きっかけは同僚の一言だった。唐突すぎて、初めは料理を注文する方だと受け止めてしまった。「自転車通勤が楽しいって言ってたでしょ。ウーバーイーツも同じじゃない」。いや、明確に異なる。
朝夕の限られた時間だけの自転車通勤と、一日中、ペダルをこぎっぱなしのウーバーイーツとは、運動量が桁違いなのは誰だって想像できる。なんて無責任な発言なんだろう。ここはきちんと言い返さなければ。
そこへ、「ウーバーイーツの配達ルポか。おもしろそうだね。自転車でけっこう稼げるって聞くよ」。まずい。上司が興味を持ってしまった。「照屋さんなら、できると思います」。根拠もなく、後輩まで加わってきた。総じてノリが軽いのは、ひとごとだと思っているからだ。
ここは沖縄。東京とは違う。4月から自転車通勤を始めて、分かったことがある。沖縄の環境は、自転車にとって厳しい。40歳を過ぎた中年男性がウーバーイーツの配達をするには、相当な覚悟が必要なのだ。
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