ここ何年にもおいて、平日を中心に割引券を配り、GPS付きのキャディカートを導入し、セルフプレー中心に変え、これまでのレディースティに加え、さらに前方に初心者用のティマークを設置したりして、なりふりかまわない対応をしてきた。
また、いわゆる「会員」はプレー以上に敷居が高かった。ただでさえ高額な会員権に加えて、「名義変更費用」などという、初心者にとっては意味の分からないお金が、高いところでは今でも数百万以上するところもあり、とうてい手の出せるものではなかった。
これも最近は様相が変わっている。PGMなどを中心に、ゴルフ場の新規募集という形をとることで、これまででは考えられない費用でメンバーになることができるようになってきた。
静岡のあるゴルフ場では、新規のメンバーを増やすために、会員権の売買ではなく、新規募集という形で集めた。自社のWebサイトを中心とした営業だったにもかかわらず、予定数のメンバーを確保し、今ではさらに10万円上乗せして販売を続けている。
これは、費用対効果を考えた購入者もいるだろうが、好みのコースのメンバーとなり、会員同士の交流含めたメンバーライフを楽しみたいというニーズがあるという何よりの証拠だろう。
こうした偶然(?)が重なり、出かけられないストレス解消のニーズも重なり、往年のゴルファーだけではなく、20歳代、30歳代の若者もゴルフ場に行くようになった。
さすがに、5月前後までは前年比で大きく落ち込んでいたが、8月は前年費でプラスに転じるゴルフ場も多くあるという。ゴルフやグローブなどの消耗品も売り上げが増加しているらしい。
Copyright (c) INSIGHT NOW! All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング