インタビュー
» 2020年11月02日 07時00分 公開

サイボウズ青野社長が経営者に問う、新常態への「覚悟」の意味 (3/3)

[BUSINESS LAWYERS]
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 一方で、経営者が二の足を踏んでいる場合は、会社に見切りをつけるいいチャンスだと思いますね(笑)。テレワークを導入しないんだったら会社を辞めます、という人がたくさん出てくれば、経営者も覚悟を決めると思うんです。歯を食いしばって我慢してしまう人がいるから、経営者もそこに甘んじてしまうし、社会も変わっていかない。経営者と戦うつもりで向き合っていただきたいです。

──当社でも法律書籍・雑誌をオンラインで閲覧できる「BUSINESS LAWYERS LIBRARY(※1)」というサービスを提供していますが、コロナ禍を機に活用いただく企業が増えています。こうしたITツールを積極的に導入・活用していくためのコツや心構えはありますか。

(※1)法律書籍・雑誌のオンライン閲覧サービス「BUSINESS LAWYERS LIBRARY」は、500冊以上の書籍・雑誌をオンラインで閲覧でき、管理部門のリサーチ業務をサポートするサービスです(サービスの詳細)。

 今回のコロナ禍を機に、例えば私の子どもが通う区立の小学校でも、Zoomを使って朝会をやったり、オンライン授業を試したりしています。やってみると、意外とできるものなんですよね。

 当社の「kintone(※2)」もそうですが、いまはさまざまな用途に向けたクラウドサービスがあり、オンラインで申し込めばその瞬間から使えるようになります。ソフトウェア自体も分かりやすく誰でも使えるものになってきていますし、無料の試用期間が設けられているなど、ITを取り入れることが以前ほど難しくなくなってきています。心の敷居を下げ、まず試してみるところから始めてみるのがいいと思います。

(※2)サイボウズが提供する業務改善プラットフォーム「kintone」は、開発の知識がなくても自社の業務に合わせたシステムをかんたんに作成できるクラウドサービスです。業務アプリを直感的に作成でき、チーム内で共有して使えるとともに、社員間のつながりを活性化する社内SNSとしての機能も有しています(サービスの詳細)。

従業員1人ひとりの声に耳を傾けて「100人100通りの働き方」の実現を

──今後企業の働き方の多様化はどのように進んでいくと考えられていますか。

 コロナ禍を機に働き方の変革が進んでいく企業と、元に戻ってしまう企業とで二極化していくでしょう。前者の企業はITの活用方法も進歩させながら伸びてゆき、後者からは廃れる企業が出てきて、気づけば新しい時代に移っている、という流れになるのだと思います。ある意味自然な流れですが、コロナ禍によってその淘汰が早まっていると感じています。

──サイボウズはこれからも「100人100通りの働き方」実現に向けた取り組みを進められていくと思います。今後の展望を聞かせてください。

 実は、私たちはそこまでしっかりとした展望をもっているわけではありません。いま働いている人たちが困っていることがあれば、話を聞いて、1つひとつ解決策を考えて実行していくだけ。これまでの十数年間はそれしかやってきていませんし、これからもそうしていこうと思っています。

 読者のみなさん、経営者のみなさんも、「明日から全員テレワークだ!」と気負う必要はありません。いま働いている従業員1人ひとりの声に耳を傾けつつ、できるところから取り組んでいきましょう。

(文:周藤 瞳美、取材・編集:BUSINESS LAWYERS 編集部)

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